指導者紹介 男声合唱団東京リーダーターフェル1925(M.G.V. TOKYO LIEDERTAFEL 1925)

M.G.V. TOKYO LIEDERTAFEL 1925

特定非営利活動法人(Nonprofit Orgnaization)

M.G.V. TOKYO LIEDERTAFEL 1925

男声合唱団東京リーダーターフェル1925

Conductor,etc

常任指揮者 樋本 英一 (ひもと ひでかず)

1954年、東京都生まれ。
東京芸術大学声楽科および指揮科を卒業。
声楽を畑中良輔、平野忠彦、大久保昭男、指揮を伊藤栄一、金子登、遠藤雅古、マルティン・メルツアー、佐藤功太郎の各氏に師事。
指揮科在学中に安宅賞を受賞。
84年中国政府の招聘により、北京、西安、上海で演奏。翌年、ニューヨーク・カーネギーホールにおける東京・ニューヨーク姉妹都市提携25周年記念「シルバーブリッジコンサート」を指揮し、ニューヨーク・タイムズ紙で高い評価を得る。
オペラでは、81年「喪服」(石桁真礼生作曲)、84年「魔笛」を指揮した後、日本オペラ協会、新国立劇場等で数多く指揮。
合唱では、早稲田大学グリークラブ、武蔵野合唱団、東響コーラス、慶応義塾ワグネルソサイエティ女声合唱団、青山学院大学グリーンハーモニー合唱団などを指揮。
ヘンデルの「メサイア」、モーツアルトの「レクイエム」、「戴冠式ミサ」、ヴェルディの「レクイエム」など、オーケストラ共演による合唱曲の指揮も多い。
90年より07年まで東京混声合唱団のコンダクター・イン・レジデンスを務める。
02年1月、当団の常任指揮者に就任。
楽譜の読み込みに重点を置き、詩に秘められた情景、色彩、躍動感を立体的に引き出し、時には自ら歌いながら団員の集中力を高める指導は、当団の発展に大きく寄与している。
12年第6回ドイツ演奏旅行では、フランクフルトでの合唱祭はじめ各地の演奏会で指揮をした日本曲に加えドイツ曲に驚きの喝采を浴びた。
14年1月自ら台本原案を担当した、オペラ「みすゞ」(石黒晶作品)を新国立劇場にて初演、好評を博した。
現在、東京芸術大学、桐朋学園短期大学、二期会オペラ研修所、日本オペラ振興会オペラ歌手育成部の講師を務める傍ら、合唱コンクール審査員、合唱講習会や指揮講習会などの講師としても活躍中。
Hi's Opera Companyを主宰。

常任指揮者  樋本 英一 (ひもと ひでかず)

名誉指揮者 岩佐 義彦 (いわさ よしひこ)

声楽・合唱指導法を故荒木宏明氏に、荒谷俊治氏から指揮の指導を受ける。
以降、明大「アウレアヴォークス」を始め多くの合唱団の指揮者を歴任。
24歳で東京リーダーターフェル入団、45年間に亘りターフェルを音楽面で支え、ターフェル90年の歴史にも精通している。
さらに日本の男声合唱界をリードし発展に貢献した一人。
団員からの人望が厚く、人柄のにじみ出るような指揮は団員の心を一つにし、心地よい音楽へと導いてくれる。
ターフェルの演奏会では、「シベリウス男声合唱曲」「シューベルト合唱作品」「リストミサ曲」等の外国作品、三木稔・廣瀬量平・清水脩・多田武彦・團伊玖磨・肥後一郎等、多くの邦人合唱作品指揮している。
また池田規久雄氏提供委嘱作品、鈴木憲夫作曲「イーハトーヴファンタジア」を2013年初演。
歌詞を大切にしたハートのこもった演奏は聴衆の胸に深い感動を与えている。
これまで3回にわたるソウルに於ける日韓合同演奏での名演奏と韓国男声団員からの高い評価、満員の聴衆のスタンディングオベイションは語り草となっている。
2012年6月のドイツ演奏旅行では「アイヌのウポポ」、ドイツ民謡を指揮、各地で感動の涙を誘い好評を博した。
2014年7月の三木稔メモリアルコンサート~3つのレクイエム、に於いて160名の混声合唱団の合唱指揮を担当し成功に導いた。
また同年10月には三木稔 声楽と邦楽器合奏特集演奏会、に於いて「くるだんど」~奄美の旋律よによる混声合唱と日本楽器のためのカンタータ~を指揮し好評を博した。
現在、ターフェルのOB団体、男声合唱団「ターフェルジルヴァーナー1995」常任指揮者も務め、シルバーコーラスフェストで厚生労働大臣賞・東京都知事賞を受賞。
他に「所沢メンネルコール」「東京海洋大学・東京女子医大混声合唱団」等を指揮している。2015年創立90周年記念演奏会を最後に退会、当団の長年の指揮指導による功績、貢献に対し、名誉指揮者として永遠にその名を記すこととなった。

指揮者  岩佐 義彦 (いわさ よしひこ)

ピアニスト 佐藤 季里 (さとう きり)

東京芸術大学付属高校を経て、同大学ピアノ科卒業。別科オルガン科修了。
ピアノを故・安川加寿子、梅谷進、パイプオルガンを島田麗子の各氏に師事。
在学中よりアンサンブルピアニストとして活動。1998年より当団専属ピアニスト。
2013年の当団定期演奏会におけるリヒャルト・シュトラウス作曲の歌曲「愛の詩集」の伴奏は、原曲の持つ流麗な甘美さと、男声合唱の精神性と力強さを余すところなく表現し好評を博した。
また2014年には鈴木憲夫作詞作曲の「永久二」を9月の酒田演奏会、11月の定期演奏会、そして2015年1月伊丹でのJAMCA関西合同演奏の3回にわたり伴奏を務め、その繊細なタッチは各地の聴衆を魅了した。
現在、武蔵野市民合唱団、所沢混声合唱団を始めとする11の合唱団の常任ピアニストを務めるかたわら、ピアノ、オルガン共にこなすプレイヤーとして数多くの合唱団と共演を重ねている。
また、声楽、管打楽器、弦楽器との共演、オペラ、バレエのコーチピアニスト、オーケストラ、吹奏楽団の鍵盤奏者としても活躍中。
音づくりの現場では特に本領を発揮し、豊富な経験値と、丁寧な音楽解釈に基づく歌い方で、指揮者の要求を各パートにさりげなく、かつ大胆に示唆し、頼れるピアニストとして大きな存在感がある。

ピアニスト  佐藤 季里 (さとう きり)

バリトン/ヴォイストレーナー 移川 澄也 (うつしがわ すみや)

1942年旧満州にて生まれる。高校時代の合唱活動が機縁になり、東京芸術大学声楽科に進む。
中山悌一に師事。安宅賞を受け、芸大メサイア独唱者、読売新人演奏会出演者に選ばれる。
R.リッチの指導により、在学中バスよりバリトンに転向。これが声楽発声法を考える発端となり、 以後現在に至るまでヴォイストレーニングの研究を続けている。
卒業後ヴォイストレーナーとしての活動の傍ら二期会研究生を修了しイタリアに渡る。主にミラノのL.ベッロンの下で研鑽を積み帰国。演奏活動とトレーナーの仕事を再開。多くの歌い手や合唱団を指導。その中から現在声楽界の中心で活躍する者や、合唱コンクールで全国制覇を毎年なし遂げた団体も現れた。ターフェルの団員にも徐々に先生の発声法と歌唱法が浸透しつつある。
声楽発声研究の成果として我国で最初の本格的な学術文献である「声楽用語辞典」(コーネリウス・リード著)を翻訳、2005年出版している。2018年ベル・カント歌唱法のバイブルといわれるフースラーの方法論について本格的な解説書を執筆し「singen、sing、うたうこと」刊行。

ヴォイストレーナー  移川 澄也 (うつしがわ すみや)